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Free Tibet

Free Tibet_b0045075_22103463.jpg友人のブログのダライ・ラマ14世の写真で昔の思い出がよみがえってきたので、今日は急遽、チベットについて書くことにします。作者は学生時代をアメリカで過ごしました。渡米しすぐ大学に入りましたが、大学では外国人留学生と外国人アスリート向けに、入学前、1ヶ月の特別プログラムを用意してくれていました。そこで知り合ったのが、テンジンというチベット人です。日本人がほぼいない学校だったので、「あの子、外見が日本人みたいだなぁ」と思って話しかけたことからテンジンと友達になりました。そのときにテンジンがチベット出身だということは聞いたんですが、当時、まったくチベットについて知識がなかったので「へー」くらいに思いつつ、一緒に遊んでいました。

入学してからしばらく経って、生活にも慣れた頃、自分の部屋で眠りにつこうとしたとき、金縛りにあいました。急に体がまったく動かなくなり、息ができず、恐怖心で目を開けてみると、自分の腹部の上に「黒いもや」が浮いていました。必死に声を出そうとしても出ず、もがこうとしていると、「ビーン」という耳鳴りがし、だんだん大きくなっていきます。その音が耐えられないくらいになったとき、思いっきり体を起こそうしたところ、「フワッ」という感覚がし、上半身だけ起こせました。「なにが起こったんだ」と思い、ふと後ろを振り返ってみると自分のからだがまだベットに横たわっていました。その次の瞬間、「バン」というまるで何かが爆発したような音がし、我に返ると、金縛りが解け、元の体に戻っていました。その体験以降しばらくの間、毎晩金縛りが続いたので、いつも一緒に遊んでいたテンジンに、この体験について話しました。

アメリカ人に話しても、「疲れてるんじゃない」という感じで、あまり理解してくれなかったのですが、テンジンは「何か悪いものがとりついているかもしれない」と言い、チベット仏教のお経を唱えながら、日本で言う「おはらい」のようなことをしてくれました。その後、金縛りには次第に会わなくなり、数日後からはほぼまったく金縛りにあわなくなりました。作者はこのとき初めて「チベットってどんな国なんだろう」、「チベット仏教って何なんだろう」と興味を持ちだしました。

現在、チベットは1949年から始まった中国の侵略より国を追われ、インドにあるダラムサラを首都とするチベット難民自治区にて活動を行っています。生まれ変わりの概念より、ダライラマは任命され、ダライラマを中心とした、チベット仏教および、国が存在しています。また、一部のチベット人はアメリカに渡り、養子として、アメリカで生活しています。チベット人は「虫一匹でも敬う」といわれているほど命を大切にする人々です。作者の大学の先輩であるチベット人学生は、そんなチベット文化、音楽を後世に残すため、在学中に現中国領であるチベットに研究にわたりましたが、アメリカ国籍を取得したにもかかわらず、身を捕らえられてしまいました。在学中「Free Tibet」のための団体に所属していた作者は、その一員として署名運動等を行い、中国政府に先輩の状況等について情報提供をお願いしましたが、得られた情報は獄中にて生活しているということだけでした。

日本に帰ってきて以来、自分の生活におわれ、チベットについてはまったく状況を把握していなかったため、現在どのようになっているのかは詳しくわかりませんが、いまだに、チベットは開放されておらず、中国領に残っているチベット人は自由のない生活をしていることは事実だと思います。いち早くチベット国土の解放、およびチベット人がチベットにて暮らせる自由が取り戻せてほしい思います。実は作者の柔道の先生も偶然、チベットに関わりがある方でした。今度先生にも詳しい話を教えてもらいたいと思っています。

そういえば、テンジンには酔ったときにも「テンジンーー」と呼び起こし、ジュースとかを恵んでもらってました…。テンジンはどう思ってるにせよ、作者にとっては「よい思い出」です。
by grapple-s | 2004-10-22 22:13 | その他


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